今回はパチンコ店の舞台裏のお話しになりますが、
店舗の運営業務の他、スタッフの人件費管理も
大切な仕事の1つです。

これを読んでくれているスタッフの皆も是非
社会保険について知ってもらえたら嬉しいなと思います。


当グループはシフトの開始が当月21日~翌月20日までで
昨日勤怠の締め作業を行いました。


9月給与(10月支払い分)から社会保険料のうち、
厚生年金保険料がアップします。
これは年金制度改正によるもので、平成16年~29年9月まで
毎年上がり続けてきました。

この事をあるスタッフに尋ねたところ明細は見ているが、
何となくでしか知らないという事でした。

それでは知っていただきましょう( *'∀')b

厚生年金保険料額表
厚生年金
ここでは等級が10の方を例に説明致します。

まず見ていただきたいのが表の
標準報酬月額 160,000
報酬月額 155,000~165,000
厚生年金保険料(全額)29,280
厚生年金保険料(折半額)14,640
というところです。

会社で保険料を半分支払っていますので給与明細に載る保険料は
14,640円 となります。


【実際に質問が想定されるケース】
あれ、おかしいです。今月は給与総支給額が150,000円だったので等級は10ではなく、
9なのではないですか?そうすると保険料も13,725円ですよね?


いいえ、違います。
この保険料の決定は9月度の総支給額を参考にしているのではなく、
今年の4.5.6月に支払われた給与が基準とされています。

この手続きを毎年7月に行い、9月の給与から来年の8月給与まで適用されます。
これが定時決定(算定基礎届)と呼ばれるものです。


ご存知の方は働き方を調節されておられるかと思いますが、
ここである程度、社会保険料のコントロールを行う事ができます。


毎年4、5、6月に支払われる給与が対象となりますので当グループに勤務中の皆さんは
3/21~4/20
4/21~5/20
5/21~6/20 に勤務した実績がそのまま保険料へ反映されます。


普段は毎月16万円前後の総支給額の方が、
たまたま4.5.6月に残業が多くなってしまい
4月 185,600円
5月 192,900円
6月 201,200円
と仮定した場合、この3ヶ月の平均額が表でいう報酬月額に当てはめてみます。

(185600+192900+201200)÷3=193233

報酬月額185000~195000円の中に含まれますので
標準報酬月額は190,000の13等級という事になり、
厚生年金保険料折半額は17,385円です。


恒例月の保険料は14640×12ヶ月=175,680円のはずが、
仮定した保険料は17385×12ヶ月=208,620円で差額32,940円

厚生年金は支払った分将来支給される年金額も増えますので
損得の話ではありませんが、一時的にも負担額を減らしたいという方は
こういう働き方もある。ということだけ知ってもらえたらと思います。



今は厚生年金のお話しですが、この等級は健康保険にもそのまま適用されますので
差額はもっと増えます。


健康保険・厚生年金保険の保険料額表
健保厚生年金

健保は厚年より3等級プラスした数字が該当となりますので
先程13等級の説明をしましたので健保は16等級を見る形です。


ここまで説明しましたが、『なんだ、来年までもう変わらないじゃないか』
と思わないで下さい。

昇格や降格などで給与(基本給や時給などの固定賃金)の
ベースアップ、ベースダウンがあった場合は上記の保険料を見直す
随時改定(月額変更届)というものがあります。

そのタイミングで同様に残業時間の増減が自身の都合でコントロールできる
職場であれば、働き方を調整することで保険料を抑える事が可能と言えます。